デジタル遺産をご存じですか?

2025/05/17
デジタル遺産をご存じですか?

『デジタル遺産』をご存じですか?

耳慣れない言葉と思われた方も多いと思います。

でも、『デジタル遺産』というものが、近頃の相続を厄介にしているのは間違いありません。

この思いもよらぬ相続の強敵について、少し耳目を拝借いたします。

 

では、『デジタル遺産』とは何でしょうか?

一般的には亡くなった方がデジタル形式で保管していた財産(遺産)を指します。

具体例としては以下のようなものがあります。
①暗号資産(仮想通貨)
②電子マネー
③FX(外国為替証拠金取引)
④ネット銀行やネット証券の口座
⑤カードのポイントやマイレージ

⑥有料会員サービス(サブスクリプション等)

 

最近耳にすることが多くなった、便利で魅力的なサービスが並んでいます。

①~⑤は「隠れ財産」と呼べる(かもしれない)ものですが、⑥は使わないのに契約を解除することができないと、費用が膨らみ続けるという「とんでも負債」です。

 

何より、これらの財産も負債も一番の問題は契約した本人以外に「わかりにくい」ことです。

PCやスマホのパスワードを知らなければ存在さえ気づかないので、相続漏れしやすいのです。

そのため、相続手続き完了後に資産となるものが見つかって、追加の相続税が発生したり、再度、遺産分割協議をしなければならなくなったり、と実損が出やすい困りものでもあります。

社会の変化が生み出した新しいサービス、引き継ぐ際にどのような問題が発生するのか、考えておくに越したことはありません。