久しぶりに買った
管理者
資産管理の大石です。
先日、久しぶりに新刊の文庫本を買いました。
「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」という本です。
これはノンフィクション作家の鈴木忠平さんの作で、元プロ野球選手で史上唯一の3度の三冠王に輝いた落合博満さんの実情に迫る作品です。
落合さんについては、野球についてあまり詳しくない人でも、その名前は聞いたことがあると思います。
その落合さんが中日ドラゴンズの監督だった8年間に、常にAクラス（セ・リーグ6球団のうち、上位3位のこと）であり、日本シリーズ（セ・リーグとパ・リーグのチャンピオンが対戦し、日本一を決める試合）には5度進出、2007年には日本一になりました。
しかし、その徹底した勝利至上主義が、時にマスメディアとの軋轢や、球団上層部・親会社との衝突を生み、最終的に監督を解任されます。
落合さんは現役時代から「オレ流」という独自の調整・トレーニングをしていた方でしたが、監督になっても球界の常識にとらわれず、中日を常勝軍団に仕立て上げました。
それ故に敵も多く、最終的には監督を解任されるのですが、マスコミ嫌いなためか、多くを語ることはありませんでした。
この本は、落合さんに直接インタビューするのではなく、その次代に落合さんから指導を受けた選手たちに徹底的に取材し、落合博満その人となりを浮かび上がらせるという手法をとっています。
落合さんが監督としてどう行動し、何を語り、チームをどう導いてきたのか。誰も考えつかないような先まで見据えたビジョン、選手の実力を見抜く観察眼、時に冷酷とも思われるようなチーム運営など、私は驚きと感動であっという間に読み進めてしまいました。
私は特にプロ野球ファンでも落合ファンでもありませんでしたが、これはお勧めの一冊です。
明日は資産管理の柿川さんです。
