優しい愛をお伝えします その④

2024/01/06
優しい愛をお伝えします その④

その③からの続き

「相続された時、何か税務署に出す書類を書きませんでしたか?控除の申請書ですが」

この質問でも、お母様に心当たりなし。ただ、長男さんが

「父の従兄妹で司法書士をしている〇〇おじさんが、登記の手続きの時に色んな書類を持ってきました。その中に税務署への申請書もあったのではないでしょうか。何せ、相続については、亡くなる前に父が全て手配していたと、〇〇おじさんに聞きました」

ここで、ご家族も皆さん気が付きました。お父様は残された家族が苦労しないよう、財産の整理も税金の控除申請も完璧に準備したのに、家族の誰にも言い残していないことに。

これって、わざとなんでしょうか。

 

その結果、10数年の時を経て思わぬ第三者の私から、大きな大きなお父様の愛情はご家族に伝えられることになったのです。

真相を知ったお母様の目からは、涙がぽろぽろこぼれていました。息子さん達も私も瞳が潤む優しい時間をいただきました。

お父様、カッコ良すぎです。

 

あれから数年、ご自宅の広い敷地に賃貸建物を建てた、お母様と息子さん達は素敵なオーナー様になられて、今も弊社と仲良くしてくださっています。これも、お父様がしっかり財産を相続させてくださったからです。

お父様が残してくださった愛情は今もご家族を守っています。